概要
G00:位置決め
G01:直線補間
G02:円弧補間(時計回り)
G03:円弧補間(反時計回り)
G04:ドウェル
G27:機械原点復帰チェック
G28:機械原点復帰
G40:自動刃先R補正キャンセル
G41:自動刃先R補正 左
G42:自動刃先R補正 右
G50:主軸最高回転数の設定、座標系の設定
G90:切削サイクル
G92:ねじ切りサイクル
G94:切削サイクル
G96:周速度・切削速度(m/min)
G97:回転数(rpm)
G98:1分間あたりの送り量(mm/min)
G99:1回転あたりの送り量(mm/rev)
※G96~G99はこちらも参考に。
※基本、一度指令したらその指令は次のブロックにも続いて有効。
毎ブロック同じ指令をするのではなく、省略できる部分は省略して、シンプルなプログラム作成に努めましょう。
G50
(例)
G50X200.0Z100.0;
工具スタートの点を設定して、プログラム原点を決める。
(工具スタート位置の座標が分かる→プログラム原点が分かる。)
G00
(例)
G00X10.0Z5.0; (X10.0Z5.0に最速で移動)
・目的の座標まで早く移動させる。
・加工時には使わない。工具を加工点スタート位置まで移動させるとき、加工後に工具をワークから逃がすときに使う。
・具体的に移動するスピードは機械で設定できる。
(注意)・G00では始点と終点を結ぶ最短直線を動かないこともある。45°方向に移動し、XZどちらかが目的の座標に達したら、達した軸はストップして、残りの軸方向だけ移動する。
図 G00の軌跡
G01 直線補間
(例) 「G99」が前にあるとして
G01X5.0Z-5.0F0.5;(現在地からX5.0Z-5.0の位置まで0.5mm/revにて直線移動)
G01U5.0W-5.0F0.5;(現在地からX5.0Z-5.0だけ0.5mm/revにて直線移動)
・アブソリュート、インクリメンタルどちらも指令可能。
・送り速度はF機能で設定した通り。
・主軸が回転していないと、G01は作用しない。(〇mm/revのrevがないので送り速度が設定できない)
G02、G03 円弧補間
始点から終点までを円弧移動させるときに用いる。
(例) 「G99」が前にあるとして
G01X0.0Z0.0F0.5(X0.0Z0.0まで0.5mm/revにて直線移動)
G02X4.0Z2.0R2.0(X4.0Z2.0まで半径2の円弧を時計回りに移動)
G02:時計回り
G03:反時計回り
図
G04 ドウェル
一定時間送りを停止させる。
(例)
G04X1.0(1.0秒間停止)
※アドレスは機種によって確認すること。
・主軸2回転分は停止するのが良い。
・主軸1回転の時間=60/N (ただしNは1分間当たりの回転数)
・停止の目的は、加工で生成させる切りくずを確実にワークから除去し削り残しを防ぐためである。溝入れや穴あけの時に用いる。