アブソリュート方式とインクリメンタル方式
アブソリュート方式(絶対値指令方式)
(意味) 原点を基準にどの座標に移動するか。
(利点) 工具位置を即座に把握できる。
(注意) NC旋盤では、「X,Z」にて指令。
インクリメンタル方式(相対値指令方式)
(意味) 現在地からどれだけ移動するか。
(利点) 加工途中のある点から次の点への工具移動の指示が出しやすい。
(注意) NC旋盤では、「U,W」にて指令。
図 アブソリュート方式とインクリメンタル方式
双方の特徴を把握して、併用するのが通常です。
入力形式
↓ 1つのまとまりをブロックと言います。このブロックを並べていくことで、加工が進んでいきます。
(例) O2,N2,G2,X±10,Y±10,Z±10,I±10,J±10,K±10,R±10,F2,S5,M2;
(解説①)
O:プログラム番号
N:シーケンス番号
G:準備機能
X(U),Y(V),Z(W):座標移動
I,J,K:円弧中心座標
R:円弧半径の大きさ
F:送り速度
S:主軸回転数
M:補助機能
必要なものだけ使います。(他は省略可)
各機能の詳細は別途解説します。
(解説②)「;」について
EOB(エンドオブブロック)と言います。
各ブロックの終わりを示すマークです。
機種によって異なること、ご理解ください。
注意!X座標の表記方法
NC旋盤において、X座標は直径値を用いて表記することが一般的である。
図の場合においては、直径値指令においては「X10.0 Z10.0」のように表記する。
(一般の感覚だと「X5.0 Z10.0」になりますよね。)
図 直径値指令