NC旋盤の操作時に一定数事故が発生しています。
以下はどこかで実際に起こっている事故です。
あなた自身の安全、同僚の安全、部下の安全を守る一助となればと思います。
事例① 回転部への巻き込まれ
回転部に巻き込まれる事故が後を絶ちません。
カバーをしなければ稼働しない設定になっていることが多いですが、
加工中カバー部を開けての
・加工状況の確認
・クーラントの設定
・仕上げの手研磨
等、通常行わないor行ってはいけない作業中に発生しています。
上記の状況は、加工を中止できないorしたくないといった急いでいる時に発生するのでしょう。
巻き込まれる部分としては、衣類が大半です。
・軍手
→機械加工時に軍手着用は禁止の所が多いです。私も着用するべきでないと思います。
→指、手首、腕の切断になりかねません。
・袖口
→だらしなく袖口を止めず、ダラダラになっていると巻き込まれます。
→作業服は頑丈に作られています。体ごと持っていかれます。
→頭部を強打して死亡、にも繋がりかねません。
事例② 長尺材料の変形による強打
チャックからの突き出しが長いと、回転時の遠心力によって曲がります。
金属だと曲がるイメージないかもしれませんが、普通にかなり曲がります。
絶対に振れ止め(センター支持等)の対策を講じてください。
そして、
加工機から突き出してきて、頭部や胸部を強打して大事故、となります。
設定した回転数を保持したまま強打しますから、大惨事になります。
知っているか知らないか、加工時に意識できるかできないか、が分け目となります。
経験が浅い方、または彼・彼女らを指導する立場の方は特に注意を払ってください。
事例③ 加工ミスによる飛散
加工プログラムが間違っていて、
工具がワークに激しく衝突
→工具やワークが飛散
→カバーが外れ、壊れ、加工者に飛散
プログラムチェックの徹底に尽きます
事例④ 挟まれ事故
チャックと工具・刃物台に挟まれることがあります。
急な動きだしが主要因ですが、一人作業の時に起こることは少ないと思います。
起きるのは複数人での作業時です。
機械を修理していた時、何かワークや刃物を確認していた時、
そこにいたと知らずに作動させて、です。
作動時には絶対に声掛けする、確認する、等を徹底しましょう。