概要

使用されるNC旋盤工具のほとんどが、スローアウェイバイトと呼ばれるもの。
スローアウェイバイトでは、超硬チップをシャンクに取り付けている。
超硬チップが摩耗・破損した際、チップだけを交換する仕組みになっている。

加工用途によって、適したバイトの選定が重要

チップ形状、厚み等はJISで定められている。

旋削工具の種類

引用:「NC旋盤入門」著:伊藤勝夫 出版:日刊工業新聞社

上記のような加工があります。
それぞれの加工の意味を以下に簡単に解説します。

名称 内容
外径・内径加工 外径:円筒の外側を加工
内径:円筒の内側を加工
端面加工 円筒の平面部分を加工
ならい加工 モデルと同じ形状に沿った加工を行う。
溝入れ加工 溝形状を加工する。
突切り加工 必要な部分のみ、元の工作物から切り離す加工。
ねじ切り加工 ネジ部を加工。ネジのギザギザ部分を加工。
ぬすみ加工 角部を直角に加工するには、労力・コストがかかる。
その時に、ぬすみを取り入れ対応することがある。
似た意味で「逃げ」という言葉もある。
ソリッドドリル加工 一般的な穴あけ加工。
トレパニング加工 穴あけ加工の一種。大穴に用いられることが多い。
穴全体を除去するのではなく、穴の外側部分のみ加工する。
中心部(コア)部分は加工しない。
貫通時、コア部は元の工作物とは切り離されている為、コア部も(加工無し=外周部の加工のみにて)除去される。
普通の穴あけ加工と比較して、小さな動力にて加工ができる。
カウンタボーリング加工 下穴をあけた後、穴径を広げる為に行う。
高能率・高精度な加工が可能。
ローラバニシング加工 円柱の工具表面を工作物に押し当てる。
工作物の除去はなく、工作物表面を塑性変形させるのみ。
表面の凹凸が押し均され、滑らかになる。
表面改質(転位密度増加、表面硬度向上、疲労強度向上、等)の効果を有する。
バリ取り加工 加工にて発生するバリの除去を行う。